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インプラントは何歳から?20代・30代・高齢者の判断基準

入れ歯・インプラント インプラントは何歳から?20代・30代・高齢者の判断基準 みんなの歯科navi

「20代でインプラントは早すぎないか」「70代でも受けられるのか」。年齢に関する不安は、世代を問わずよく聞かれます。

結論を先に書きます。インプラントに年齢の上限はありません。下限は年齢ではなく「顎の成長が終わっているか」で決まります。判断を左右するのは年齢そのものではなく、顎の状態と全身の健康、そしてメンテナンスに通い続けられるかです。

この記事の要点
  • 下限は顎の成長が終わってから。目安は18歳前後だが個人差がある
  • 上限はない。80代で受ける人もいる。判断材料は持病と通院の継続
  • 若いほど長く使うことになるため、メンテナンスの負担も長く続く
  • 高齢では「入れない」選択も含めて、生活全体で考える

年齢とインプラントの関係

図解 年齢とインプラントの適応 年齢とインプラントの適応 〜18歳ごろ 顎の成長が続くため 原則すすめられない 20代〜60代 全身状態に問題がなければ 年齢の上限はない 高齢期 持病と通院の継続が 判断のポイント 年齢そのものより「顎の成長が終わっているか」と「全身の状態」で決まる
上限年齢の決まりはありません。持病の有無やメンテナンスに通えるかが実際の判断材料になります。

若い人(10代〜20代)

10代でインプラントが勧められないのは、顎の骨がまだ成長しているからです。天然歯は顎の成長に合わせて位置が変わりますが、インプラントは骨に固定されて動きません。

成長期に埋めると、周りの歯が動いたあとにインプラントだけが取り残され、その位置がずれて見えることになります。埋め直すには外科処置が必要です。

目安は18歳前後とされますが、個人差があります。女性のほうが成長の終わりが早い傾向にあり、男性は20歳を過ぎても伸びることがあります。レントゲンで骨の状態を確認して判断されます。

年代考え方
〜17歳原則すすめられない。矯正や仮の処置で成長を待つ
18〜20歳成長の終了を確認したうえで検討できる
20代適応になることが多い。ただし長期の視点が必要
年齢はあくまで目安で、レントゲンによる確認が優先されます

20代で受ける場合に考えておきたいのが使う期間の長さです。仮に25歳で入れれば、その後50年以上メンテナンスを続けることになります。上部構造の作り替えも複数回発生します。

これは否定的な意味ではなく、その前提で選ぶかどうかという話です。両隣の歯を削らずに済むという利点は、残りの人生が長いほど価値が大きくなります。

働き盛りの世代(30代〜50代)

もっとも一般的な年代です。骨の状態も良く、全身の健康にも問題がないことが多いため、条件としては恵まれています。

この年代でよく聞かれるのが「まだ若いから先延ばししてもよいか」という質問です。先延ばしには不利があります。歯を失ったまま放置すると顎の骨は痩せていき、必要な骨が足りなくなると骨造成が必要になります。費用も期間も増えます。

放置した場合に起きること影響
顎の骨が痩せる骨造成が必要になり、費用と期間が増える
隣の歯が傾いてくるインプラントを入れるスペースが減る
噛み合う相手の歯が伸びてくる噛み合わせの調整が必要になる
残った歯に負担が集中する別の歯を失う原因になる
「そのうち」と考えているうちに条件が悪くなります

奥歯を失ったまま放置した場合の影響は奥歯を失ったまま放置するとどうなるかの記事で詳しく扱っています。

高齢の方(60代以降)

年齢を理由に断られることは基本的にありません。80代で受ける方もいます。判断材料になるのは年齢ではなく次の点です。

確認される点理由
持病と服用中の薬糖尿病、骨粗しょう症の薬、抗凝固薬などは要相談
手術に耐えられる全身状態血圧や心疾患の有無。主治医との連携が必要
通院を続けられるかメンテナンスが前提の治療。付き添いの有無も含めて
自分で清掃できるか手先の動きが落ちると管理が難しくなる
将来の介護の見通し介助が必要になったときに管理できるか
高齢では「入れられるか」より「入れたあと管理できるか」が重要になります

とくに注意したいのが骨粗しょう症の治療薬です。一部の薬では顎の骨に合併症が報告されており、休薬の要否を含めて主治医との相談が必要になります。服用中の薬はすべて申告してください。

また、将来的に自分で口の中を管理できなくなる可能性も考える必要があります。インプラントは介助者にとって清掃が難しく、周囲炎を起こしやすくなります。この点を踏まえて、あえて入れ歯を選ぶ判断も十分に合理的です。入れ歯の選択肢は入れ歯の記事をご覧ください。

年齢よりも大事なこと

どの年代でも共通して問われるのは次の3つです。

  • 顎の骨に十分な量があるか。足りなければ骨造成が必要
  • 全身の状態が手術に耐えられるか。持病があれば主治医と連携
  • メンテナンスに通い続けられるか。これが最も長く効いてくる

三つ目は年齢と関係なく重要です。20代でも通わなければだめになりますし、80代でも通えば長持ちします。インプラントの寿命の記事もあわせてご覧ください。

まとめ

インプラントに年齢の上限はなく、下限は顎の成長が終わったかどうかで決まります。若い世代は長く使う前提で、高齢の世代は管理を続けられるかという視点で判断してください。年齢そのものより、骨の状態・全身の健康・通院の継続が実際の判断材料になります。まずは検査を受けて、自分の条件を確認するところからです。エリアから歯科医院を探すから相談できます。

よくある質問

Q
インプラントは何歳から受けられますか?
A

顎の成長が終わってからです。目安は18歳前後ですが個人差があり、レントゲンで骨の状態を確認して判断されます。成長期に入れると位置がずれる可能性があります。

Q
年齢の上限はありますか?
A

ありません。80代で受ける方もいます。判断されるのは年齢ではなく、持病の状態、手術に耐えられるか、通院を続けられるかです。

Q
20代でインプラントは早すぎませんか?
A

顎の成長が終わっていれば問題ありません。ただし長期間使うことになるため、メンテナンスを続ける前提で判断してください。

Q
高齢の親に勧めても大丈夫でしょうか?
A

全身状態と、本人が清掃と通院を続けられるかによります。将来介助が必要になる可能性も含めて、入れ歯を含む選択肢を比較することをおすすめします。

Q
骨粗しょう症の薬を飲んでいます。受けられますか?
A

薬の種類によっては顎の骨の合併症が報告されているため、慎重な判断が必要です。主治医と歯科医師の連携が前提になります。必ず申告してください。

Q
歯を失ってから時間が経っています。もう遅いですか?
A

遅くはありませんが、骨が痩せている可能性があります。骨造成が必要になると費用と期間が増えるため、まずはCT撮影で状態を確認してもらってください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療方針を示すものではありません。症状や不安がある場合は歯科医院で相談・受診してください。

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