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インプラントとブリッジの違い|隣の歯を削るかどうかで選ぶ

入れ歯・インプラント インプラントとブリッジの違い|隣の歯を削るかどうかで選ぶ みんなの歯科navi

歯を1本失ったとき、多くの場合はインプラントかブリッジかで迷うことになります。費用も治療期間も大きく違うため、判断に時間がかかるのは当然です。

この2つを分ける最大のポイントは、費用でも期間でもありません。両隣の健康な歯を削るかどうかです。ここを理解したうえで、費用や期間を比べてください。

この記事の要点
  • ブリッジは両隣の健康な歯を削る。インプラントは削らない
  • ブリッジは保険が使えて2〜4週間。インプラントは自費で3〜6か月以上
  • 10年20年で見ると、削った歯がだめになって欠損が広がることがある
  • 喫煙・持病・通院の可否によっては、ブリッジのほうが現実的なこともある

構造の違い

図解 ブリッジとインプラントの構造の違い ブリッジとインプラントの構造の違い ブリッジ|両隣の歯を削って橋をかける 連結した被せ物 削る 削る 失った歯 健康な両隣の歯を削る必要がある 手術は不要/保険が使える場合がある インプラント|失った場所だけに埋める 人工歯根 削らない 削らない 両隣の歯に手をつけない 外科手術が必要/原則自費
最大の違いは「両隣の歯を削るかどうか」です。費用や手術の有無だけでなく、残っている歯への影響で比べてください。

ブリッジは、失った歯の両隣を削って土台にし、3本つながった被せ物をかぶせる方法です。橋げたを作って橋を渡すイメージから「ブリッジ」と呼ばれます。

インプラントは、失った場所の顎の骨に人工歯根を埋め、その上に被せ物を付けます。隣の歯には一切手を触れません。

項目ごとの比較

項目ブリッジインプラント
隣の歯削る(健康な歯でも)削らない
手術不要必要
費用保険で1〜3万円程度/自費なら10万円〜30〜50万円(自費)
治療期間2〜4週間3〜6か月以上
噛む力天然歯の6〜8割程度天然歯に近い
骨の変化失った部分の骨は痩せていく骨に刺激が伝わり痩せにくい
清掃橋の下に汚れが溜まりやすい天然歯に近い清掃+専用器具
寿命の目安7〜8年程度10年で9割前後が残存
条件によって適する方法は変わります。単純な優劣ではありません

費用と期間だけを見ればブリッジが有利です。実際、費用を抑えたい場合や早く歯を入れたい場合には合理的な選択になります。

ブリッジで見落とされやすいこと

比較表では見えにくい点が3つあります。

一つ目は削った歯は戻らないことです。健康な歯を大きく削ると、神経に近づくぶん将来的に神経を取ることになったり、虫歯になりやすくなったりします。

二つ目は支えている歯に負担が集中することです。本来2本で支えていた噛む力を、2本で3本分支えることになります。長期的にはこの負担が効いてきます。

三つ目はだめになったときに欠損が広がることです。支えの歯が割れたり虫歯になったりすると、その歯も失うことになります。1本の欠損が3本の欠損になり、次はより大きな治療が必要になります。

失敗したときに起きること
ブリッジ支えの歯も失い、欠損が2〜3本に広がることがある
インプラント撤去して埋め直すか別の方法へ。周りの歯への影響は限定的
この差は10年20年の単位で効いてきます

インプラントで見落とされやすいこと

一方でインプラントにも前提があります。

  • 外科手術が必要。持病や服用薬によっては受けられないことがある
  • 治療期間が長い。骨と結合するのを数か月待つ
  • メンテナンスが必須。通えないとインプラント周囲炎で失う
  • 費用が高い。原則自費で1本30〜50万円

とくに三つ目は、生活状況によっては現実的でないことがあります。詳しくはインプラントのデメリットの記事をご覧ください。

どちらを選ぶかの判断材料

こんな場合向いている方法理由
両隣の歯がすでに削ってある(被せ物がある)ブリッジも選びやすい新たに削る歯がない
両隣が健康で無傷インプラント削らずに済む価値が大きい
費用を抑えたいブリッジ保険が使える場合がある
早く歯を入れたいブリッジ2〜4週間で完了する
手術を避けたいブリッジ外科処置が不要
長期的に残っている歯を守りたいインプラント周りの歯に負担をかけない
通院を続けにくいブリッジメンテナンスの負担が比較的軽い
複数該当することも多いため、優先順位を決めて相談してください

一つ目は実務的に重要です。両隣がすでに被せ物になっている場合、ブリッジのために新たに削る歯はありません。この場合、インプラントの最大の利点が薄れるため、ブリッジの合理性が上がります。

喫煙している場合

喫煙者はインプラントの失敗リスクが高いため、ブリッジのほうが安全に見えるかもしれません。ただし喫煙は歯周病のリスクも高めるため、ブリッジを支えている歯が持たなくなる可能性があります。

どちらを選んでも喫煙は不利に働きます。方法の選択より、術前後の禁煙やメンテナンス頻度の調整のほうが結果を左右します。詳しくは喫煙者のインプラントの記事をご覧ください。

入れ歯も含めて考える

選択肢は2つではありません。部分入れ歯という方法もあります。手術が不要で費用も抑えられ、取り外して清掃できます。噛む力では劣りますが、条件によっては合理的な選択です。

3つを並べた比較は入れ歯・ブリッジ・インプラントの3択比較にまとめています。前歯の場合は見た目の要素が加わるため前歯のインプラントとブリッジの比較もご覧ください。

決める前に確認したいこと

カウンセリングでは、次の点を必ず聞いてください。答えによって、どちらが合うかがはっきりします。

  • 両隣の歯は健康か、それともすでに被せ物が入っているか
  • ブリッジにする場合、どれくらい削ることになるか
  • インプラントにする場合、骨造成が必要か(CTで分かります)
  • それぞれの総額と、想定される使用年数

とくに一つ目は、その場でレントゲンを見ながら説明してもらうのが確実です。自分の口の中の条件が分かれば、判断はかなり楽になります。

まとめ

ブリッジとインプラントの本質的な違いは両隣の歯を削るかどうかです。費用と期間ではブリッジが有利ですが、削った歯は戻らず、だめになったときに欠損が広がるリスクがあります。両隣がすでに被せ物ならブリッジの合理性は上がり、無傷ならインプラントの価値が高くなります。まずは自分の隣の歯がどういう状態かを確認してもらってください。エリアから歯科医院を探すから相談できます。

よくある質問

Q
ブリッジとインプラント、どちらがいいですか?
A

一概には言えません。最大の違いは両隣の歯を削るかどうかです。両隣が健康ならインプラント、すでに被せ物が入っているならブリッジの合理性が上がります。

Q
ブリッジで削る歯はどれくらい削りますか?
A

被せ物をかぶせるため、歯の全周を一回り小さくする程度に削ります。健康な歯でも同じように削る必要があり、元には戻せません。

Q
ブリッジは保険が使えますか?
A

部位や使う材料によって保険が適用されます。白い材料を選ぶ場合は自費になることもあるため、事前に確認してください。

Q
ブリッジは何年もちますか?
A

7〜8年程度が目安とされます。支えている歯の状態によって大きく変わり、その歯が虫歯や破折を起こすと作り直しになります。

Q
両隣の歯がすでに被せ物です。どちらがよいですか?
A

その場合はブリッジも選びやすくなります。新たに削る歯がないため、インプラントの最大の利点が薄れるからです。ただし支えの歯の状態によります。

Q
あとからブリッジをインプラントに変えられますか?
A

変えられます。ただしブリッジで削った歯は元に戻りません。また支えの歯を失っている場合、必要なインプラントの本数が増えることがあります。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療方針を示すものではありません。症状や不安がある場合は歯科医院で相談・受診してください。

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