歯を白くしたいと考えたとき、最初に気になるのが「いくらかかるの?」という費用面です。本記事では、ホワイトニングの代表的な方法(オフィス/ホーム/デュアル/セルフ)ごとの料金相場と、回数別の総額イメージ、費用が上下する要因、予算を抑えるコツ、そして費用だけに偏らない選び方までを、初めての方にも分かりやすく解説します。
ホワイトニングの費用はどれくらい?平均相場を解説
ホワイトニングの費用は方法・回数・地域・医院方針によって幅があります。まずはおおまかな相場感を押さえましょう。
- オフィスホワイトニング:1回あたり10,000〜30,000円、3回コースで50,000〜80,000円前後
- ホームホワイトニング:マウスピース作成+薬剤一式で20,000〜50,000円、薬剤追加は5,000〜15,000円/数週間分
- デュアルホワイトニング:オフィス+ホームのセットで50,000〜100,000円
- セルフホワイトニング:1回3,000〜8,000円(医療行為ではなく、表面の着色ケア寄り)
即効性を重視するならオフィス、持続性とコストのバランスならホーム、両立ならデュアル、まずは試したいならセルフというように、目的次第で最適解は変わります。
方法 | 1回の費用 | コース/一式の目安 | 効果の出方 | 持続性 | 通院・管理 | 向いている人 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィス | 1〜3万円 | 3回5〜8万円 | 即効(1回で実感しやすい) | 数か月で色戻りしやすい | 医院で実施(短時間) | イベント前・短期で白くしたい |
ホーム | — | トレー+薬剤で2〜5万円 | 緩徐(2〜4週間で段階的) | 定着しやすく長持ち | 自宅で毎日〜隔日装着 | 自然な白さをコスパ良く維持 |
デュアル | — | 5〜10万円 | 即効+定着の両立 | 最も安定しやすい | 医院+自宅併用 | 仕上がりと維持を両方重視 |
セルフ | 3,000〜8,000円 | 回数券あり | 着色除去中心でマイルド | 短期的 | 店舗でセルフ操作 | まずは手軽に試したい |
方法別の費用比較(オフィス/ホーム/デュアル/セルフ)
オフィスホワイトニングの料金目安
- 相場:1回10,000〜30,000円、3回コースで50,000〜80,000円前後
- 特徴:高濃度薬剤+光照射で短時間・高実感。1回で2〜3段階明るくなることも。
- 長所:即効性が高く、イベント前の駆け込みに対応しやすい。
- 短所:色戻りが比較的早く、メンテ施術が必要になりやすい。
- 総額の考え方:「初期2〜3回+半年〜1年ごとにタッチアップ」で年間費用を見積もる。
ホームホワイトニングの料金目安
- 相場:トレー作成+薬剤一式で20,000〜50,000円。薬剤追加5,000〜15,000円/数週間分。
- 特徴:毎日〜隔日で装着し2〜4週間かけて段階的にトーンアップ。
- 長所:自然で透明感のある白さになり、定着しやすい。
- 短所:自己管理が必要で、効果実感まで時間を要する。
- 総額の考え方:「初回一式+年2回の薬剤追加」で維持費込みの年額を想定。
デュアルホワイトニングの料金目安
- 相場:50,000〜100,000円(医院によって構成と価格に幅)
- 特徴:オフィスでベースアップ→ホームで色を固定・維持。
- 長所:仕上がりのムラが少なく、効果と持続を両立。
- 短所:初期費用は最も高め。
- 総額の考え方:「初期セット+半年ごとの軽メンテ」で年間コストを算出。
セルフホワイトニングサロンの料金目安
- 相場:1回3,000〜8,000円、回数券で割安になるケースあり。
- 特徴:医療行為ではなく、表面の着色ケア寄り。漂白効果は弱め。
- 長所:低価格・短時間でトライしやすい。
- 短所:白さの変化が限定的で、持続も短い。
- 総額の考え方:「都度払い or 回数券」での定期的なケアとして試す枠。
費用に差が出る要因(使用薬剤・通院回数・地域差など)
同じ「オフィス」「ホーム」でも、なぜ見積りが違うのか——主な要因を整理します。
要因 | 費用への影響 | ポイント |
---|---|---|
薬剤の種類・濃度 | 高濃度・新世代薬剤ほど高額 | 短時間で効きやすいが知覚過敏対策の有無も確認 |
照射機器・設備 | 最新・高性能機材は価格上乗せ | 所要時間短縮や発熱・刺激低減のメリットも |
回数・セット構成 | 都度よりコースが割安 | 「初期×回+メンテ」で年間コストを算出 |
地域差 | 都市部高め/地方やや安め | アクセス・競合状況で相場が変動 |
医院の方針・実績 | 著名医・症例多数の医院は高め | 症例写真・口コミ・説明の丁寧さも評価 |
追加オプション | コーティング・知覚過敏抑制で加算 | 術後快適性や持続性に寄与する場合あり |
- 見積り比較のコツ:「薬剤名・濃度」「回数」「所要時間」「術後ケアの有無」を同条件で比較。
- 口腔内の事前治療:虫歯・歯石・歯周病がある場合は先に治療・クリーニングが必要で、別費用。
費用を抑えるコツ(モニター・キャンペーン・メンテナンス利用)
- モニター募集・学割の活用:症例写真提供やレビュー記載を条件に割引されることがあります。
- 時期キャンペーン:開院記念・季節企画でセット価格が下がるケースをチェック。
- コース契約:都度払いより1回単価が下がることが多い。メンテ付プランは長期的にお得。
- ホームでの維持:オフィス後にホーム薬剤を追加して、色戻りを遅らせる=再施術頻度を下げる。
- 生活習慣の見直し:着色飲食(コーヒー・紅茶・赤ワイン・カレー)直後は水すすぎ、喫煙は控える。
- 定期クリーニング:3〜6か月ごとのPMTCでステインを除去し、白さを守る。
施策 | 期待できる節約効果 | 注意点 |
---|---|---|
モニター・学割 | 初期費用が20〜50%減 | 写真利用条件・掲載範囲を要確認 |
コース契約 | 1回単価が数千円〜1万円程度下がる | 途中解約・返金ポリシーを確認 |
ホーム併用 | メンテ間隔を延ばして総額圧縮 | 自己管理が必要、指示通りに装着 |
生活習慣改善 | 色戻り抑制で再施術回数を削減 | 完全回避は難しいため無理のない範囲で |
費用だけで選ばない!効果と安全性を考えた選び方
「安さ最優先」で選ぶと、期待した白さに届かない・色戻りが早い・知覚過敏で継続困難…といったミスマッチが起こりがちです。費用と同じくらい、効果と安全性を見極めましょう。
- 目的から逆算:イベントまでの期間、目標トーン、自然さ/透明感の希望を具体化。
- カウンセリングの質:適応可否・想定回数・副作用・メンテ計画まで説明があるか。
- 症例・レビュー:似た条件のビフォーアフター、術後の満足度を確認。
- アフターケア:知覚過敏対策、保証・再施術条件の明示。
- 総コスト視点:「初期+メンテ」を含む1年スパンでの費用対効果で比較。
注意:むし歯・歯周病・重度の着色、人工歯(レジン・セラミック・クラウン等)はホワイトニングの反応・適応が異なります。必ず歯科医師の診査・相談のうえで最適な手段を選びましょう。
回数別の総額イメージ(例)
目安として、初回の集中的な期間と、その後のメンテを加味した一年間の総額イメージを示します(医院・地域で変動)。
プラン | 初期(1〜2か月) | メンテ(年) | 想定総額(年) | 想定メリット |
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オフィス集中 | 3回×1.5〜2.5万円=4.5〜7.5万円 | タッチアップ1回=1〜3万円 | 5.5〜10.5万円 | 短期で明るく、手間が少ない |
ホーム中心 | 一式2〜5万円 | 薬剤追加×2=1〜3万円 | 3〜8万円 | 自然な白さで持続、CP良好 |
デュアル | セット5〜10万円 | オフィス軽メンテ+薬剤追加=2〜4万円 | 7〜14万円 | 仕上がりと維持の両立 |
まとめ
- 相場感:オフィス1〜3万円/回、ホーム一式2〜5万円、デュアル5〜10万円、セルフ3,000〜8,000円。
- 選び方:即効性=オフィス、持続とCP=ホーム、両立=デュアル、試す=セルフ。
- 費用差の要因:薬剤・設備・回数・地域・オプション。条件をそろえて比較。
- 節約術:モニター・キャンペーン・コース・ホーム維持・生活習慣改善・定期クリーニング。
- 安全第一:費用だけでなく、効果とアフターケアを含めた総合判断を。
※本記事は一般的な目安です。適応や最適回数・費用は口腔内の状態で異なります。必ず歯科医師の診査・カウンセリングを受けてから計画してください。